CURRENT



それと同時に、あの時の記憶も甦る。

一体彼は、何を考えているのだろう。

私は、彼にとって1番逢いたくない相手だと思っていたのに。


もしかして、私に復讐でもするつもりなのか。

それとも、あることないこと吹き込んで、私を困らせるためか。


1人で考えても、何一つ答えは出ない。

ただ分かるのは、10年の時を経て再会したということだけ。


来週からどうなるのだろうか。

何を考えているのかは分からないけど、知り合いだということはバレてはいけない。

彼のイケメンを見れば、恨まれるネタになるに違いないから。


私は、そう心に誓って、残業中の菜月の元へ戻った。




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