CURRENT
部長の名前を出したとたん、彼女は舌打ちした。
それとは別に、笑い声が聞こえる。
周りの人たちが笑っているのだ。
何より、彼がこらえきれずに笑っていた。
口を挟むことなく、笑っていた。
それを見た彼女は、恥ずかしくなったのか、立ち上がって自分のデスクに戻った。
「変わってねぇな。その強気な性格」
彼女が立ち去ったとたん、小声でそんなことを言ってくる。
アンタが私の何を知っているというのだ。
同じクラスにもなったことがないのに。
「一緒になって話していた課長も同罪ですけどね」
「あー、俺は手動かしていたし、アレとは違う」
2人になったとたん、口調が悪すぎる。
2人といっても、近くに他の人はいるんだけど。
「まぁ、助かったよ。
……あ、そうだ。お前も今日の飲み会来いよ」