キミのバスケを守りたい
どうしたの?って言おうと思ったら、望月くんがわたしにしか聞こえない声でこう言った。
「泣くなって言ってんだろ。
早瀬が泣いたら他の奴に俺の膝のこと知ってたのバレるから。
お前は関係ねぇんだから、早く泣き止め」
それだけ言うと救護班に運ばれて望月くんは体育館から出て行ってしまった。
だけど、涙はとめどなく流れる。
それから中田先輩が望月くんの代わりにコートに入って試合は再開されたけど
わたしはもう応援する気にもなれなくて……スコアブックの書いていた手は動くこともなかった。
ホイッスルが鳴って試合が終わっても、どっちが勝ったのかも分からないくらい
わたしはもうわたしではなくなってしまったくらいショックが大きかった。
「望月くん……っ」