E・N・M・A~えんま~


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クスッ…。





屋上の柵にもたれたまま、宮下愁は一人笑っていた。





なんとも、可愛い人だ。





ぺろりと唇を舐める。





先ほど味わったばかりの千夏の甘い香りが心地よく口内に広がる。





「閻魔…。お前には、千夏は必要ないだろ?」






愁は雲一つない空を見上げて、言った。




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