E・N・M・A~えんま~
―――――――――――
―――――――――
―――――――
「千夏?」
机に突っ伏したままのワタシを遠慮がちに呼ぶ声がして、顔を上げた。
「みやちゃん…」
そこには眉を八の字にしたみやちゃんが立っていた。
みやちゃんは、恐らく…いや、きっとアレを見てしまったに違いない。
今朝も昇降口までは一緒にいたのだから。
あんな事がなければ、みやちゃんを置いて先に教室に来る事などなかったはずだった。
みやちゃんの気持ちを思うと、誤解とはいえ気が引ける。
「あ~…。ごめんね……」
口をついて出るのは、そんな謝罪の言葉で…。それが逆にみやちゃんを傷付けることになるとは思いも寄らないで、ワタシは俯いた。