E・N・M・A~えんま~


「ここは?!」


そう訊くワタシは完全に怒りモードだ。



「『天界』だよ?」



当たり前なことだといった風なシュウはサラリと髪をかきあげてにっこり笑った。



「て、ててて『天界』?!」



かなりアワアワしてどもってしまう。



まさか、神の領域に足を踏み入れていたとは――。




よく考えれば、シュウは竜神の末裔だとか言っていたのだから、『天界』の住人なんだった。



「くすっ。


千夏は本当に可愛いよ。





――あんな地獄の住人にはもったいないね」



いつの間にこんなにそばに来ていたのだろう。


すでにワタシはシュウの腕の中に閉じ込められていた――。



< 304 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop