E・N・M・A~えんま~
「はははっ」
そりゃそうだな、とひとしきり笑った後に口の中で呟いて、シュウは目尻にたまった涙をふいた。
そんなにおかしかったんだろうか?
まったく竜族とは笑いのツボが違うのかもしれない。
しらけた目を向けたワタシに気が付いたのか,ようやく真顔に戻って、
「千夏は忘れてしまったかも知れないけど、君は前世で『竜神』と契約を交わしていたんだよ。
覚えてないんだろうね…?
君の今のお父さん―まあ亡くなってしまったけれども、彼がね、それを無効にしようとしたらしいけど、効果がなかったんだ。
死ぬ寸前で力が弱っていたんだろうね…可哀想にね…契約はそのまま、次の竜神に引き継がれたんだ」
ハッとしたワタシに満足げな視線を投げてシュウはうなずいた。