E・N・M・A~えんま~
空気が凍りつく――とはよく言ったものだけれど、まさにこの場にふさわしい言い回しだ。
ピリピリとした、言葉では言い表せない空気が包み込んで、息をするのも苦しいくらいだった。
「『出ていけ』とは随分だな、シュウ」
表情は変えないものの、閻魔のまとっているオーラが朱色に燃えているように見えた。
「そう?意外と親切な気持ちの表れでもあるんだよ。
ねぇ?千夏」
そこでワタシに視線を向ける。
……ワタシに話をふらないでほしい!
ワタシはひたすら黙り込んだ。
ワタシには何も言うことなどないから――。
いや、何も言えないんだ――……。