E・N・M・A~えんま~


ワタシは閻魔も、母も大事だから――。



うつむいて閻魔の視線を避けているワタシの髪をそっ…とすいて、閻魔がおでこにキスをくれた。



温かくて、『大丈夫だ』とささやいた彼の優しさが、今のワタシにはつらい…




「地獄の閻魔大王殿。


ここは君のいるべき場所じゃない。それは君が1番分かっていることじゃないかな?



ここは『天界』なんだ。



僕と千夏は天に属するから、この場所にいることができるんだけどね」



シュウは閻魔のそばに寄り添うようにして、さらりと言った。


互いに表情は変えないものの、ピリピリとした緊迫感はパワーアップしている。


< 326 / 377 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop