E・N・M・A~えんま~


それは突然のことだった。



体が宙に浮いた…ような気がした。



――と思いきや、ワタシはなんとふわりとした柔らかい物の上に体を横たえていた。






目を何度もぱちくりさせる。



手のひらで、肌に触れる羽毛のような手触りを確かめる。



それは毛足の長いムートンに似た触感だった。





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