E・N・M・A~えんま~
そうーー。
ワタシの隣には、気怠げに上半身『はだか』で頭を自身の手で支えて、彼がこちらに熱い視線を送っていたのだ…。
「ふっ、変わらず純だな」
という彼の瞳は熱い紅蓮の炎のよう。
それを語った声音は飽くまでも優しいテノールで、自然と頬が赤くなる。
体温も一気に上昇しまくりだ。
さらにワタシの心臓を止めんばかりにしたのは――---……
彼の唇がワタシの唇に降ってきたこと、だったんだ!!
「ン…ッン……」
降り注ぐキスの雨に、出したことのない甘い声がまるで自分のものとは思えないくらい喉から絞り出されて、恥ずかしい。
まして、だらしなくもされるがまま……なんだ。
………?!
キャーッ////
どうしよ?!
…彼の舌が入って来て、さらにワタシを攻め立てる。
それは別な生き物のようにワタシの歯列をとらえてはなぞっていく。