真っ白のラブレター

夕日が、二人の長い影を映し出していた。

「また、噂になっちゃうね」

「今度は本当のことだし、いいんじゃないの」

そう言って、顔を見合わせて微笑む。


「ねえ、いつから好きだったの?」

「思い出せないほど前。たぶん、一緒に遊んでた頃からだな」

「ふーん」

「おまえは?」

「えーと、気付いたのは、最近なんだけど…」

「薄情なやつ」

歩に責められた気がして、穂風は慌てた。

「でも、心の中にはいつも、歩がいたんだから。育てるのに、ちょっと時間がかかっただけよ」

「でも、仲直りできて良かった」

穂風は心底ほっとしたように言う。
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