film

「寝そうだったよ」
温度の高い手で私の腕をとると
そのまま抱きしめた。

冷えた私の身体と、彼の温度が混ざり合う。

「お風呂入ろうか」
そう言って私を引っ張っていった。





今夜、また夢を見る。

夜に起こる出来事は、現実なのか非現実なのか
わからなくなる。

朝目覚めて確かめることもできない。
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