ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
ふふふっ…


これであたしの手料理食べて…



『って、なにしてんの?翔馬くん。』


『へっ?』


あたしがひとりニヤついている間に、どこかへと電話をかけ始めていた翔馬くん。


そしてあたしへと視線を向けた瞬間、


『あっ、もしもし大和?今日なんだけど、飯、食いに行っていい?』


…って、なにそれっ!!


『だめ~!!それだけはいやぁ!!』


『はぁ?…って、お前っ!!なにして…』


あたしは眉間に皺を寄せる翔馬くんからケータイを奪い取った。


『いやぁ~!!先生だけはダメぇ~!!』


『はぁ?』


“おいっ!!翔…”


ブチっ!!


そして終了ボタンを押すと、ふぅっとひとつ息を吐いた。

< 24 / 77 >

この作品をシェア

pagetop