ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『はぁ…、なんなんだよ?さっきから…』


翔馬くんはため息をつきながら、頭をガシガシと掻いた。


そしてあたしを見下ろしながらチッと舌打ちをした。


『うぅ…翔馬くんの、ばかぁ~!!』


あたしは翔馬くんの胸をポカポカと叩きながら声をあげた。


なんで…


なんで翔馬くんは先生ばっかりなの?


なんで、あたしにご飯作らせてくれないの?


なんで…


『って、そんなの大和の料理が旨いからに決まってんじゃん!!』


『へっ?』


あたしは涙目のまま翔馬くんを見上げた。


『今の…』


『ん?』


『聞こえて…』


『いや。』


『じゃあ…』


『なんとなく?』


翔馬くんはあたしの頭を撫でながらクスっと笑みを零した。

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