ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『でっ、話、戻るけどさ…』


『ん?』


翔馬は俺へと視線を向けた。


『お前…なんで如月が処女だとヤりにくいの?』


『それは…その…』


目を泳がしながらしどろもどろに答える翔馬を見つめながら、俺ははぁっとため息をついた。


『お前…まさか、“処女は面倒くさい”とか、そんなこと…』


『違うっ!!』


突然、声を荒げた翔馬はキッと俺を睨みつけてきた。


おっ、食いついてきたぞ…


『じゃあなんで“やり方がわかんない”…とか、そんなわけわかんないこと…って、お前…まさか…』


俺は翔馬を見つめながら大きく目を見開いた。


すると、そんな俺を見つめながらコクンっと頷いた翔馬は、


『俺…、“優しく”って、どんな風にすんのかわかんねぇ…』


恥ずかしそうに、両手で顔を覆った。

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