ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
やっぱり…


俺はガクっと肩を落とした。


『だってアイツ、俺を挑発するようなことばっかりしてくんだぜ。しかも“いいよ…”って…。もう、俺、どうすればいいの?』


『翔馬くん…』


『でっ、そんときはゴムないこと理由にうまいこと断れたけどさぁ、今度はからかうようなこと言ってきて…。でっ、その挑発に乗っちゃった俺もどうかと思うけど…とにかく、ちょっと苛めただけなのに反応がすっげぇ可愛くってさぁ…』


『翔馬っ!!』


『へっ?』


一気にまくし立てる翔馬の両肩をガシっと掴んだ俺は、少しだけ声を荒げた。


そしてふぅっとひとつ息を吐くと、翔馬の頭をクシャっと撫でた。


『お前は、ほんっとうに如月のこと好きなんだなぁ…』


『…。』


恥ずかしそうに、小さく頷く翔馬を見つめながら俺はフッと笑みを零した。

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