悪魔な彼が愛を囁くとき

やっぱり連絡ないか…

来ないとわかっていても、もしかしたらって……

バカだなぁ…

もう、やめやめ…落ち込んでも仕方ない。どうにもならないもん…

昨日から色々あり過ぎた。

失恋したと思ったら思ってもいない人から告白されて…キャパオーバーだ。

飲み終わったゼリー飲料水をゴミ箱に捨て化粧水を顔にはたく。

さあ…寝よ。

寝てしまおう。

寝て現実逃避だ。

髪を乾かしベッドの上にあるルームウェアを着てから電気を消して布団に潜り込んだ。

ーーーー

翌日

目が覚めて職場に行きたくないと初めて思ってた。

準備をしながら考え始める。

どんな顔をして行けばいいのよ。
(別に振られたわけでもないんだから、いつもどおりの自分でいればいいじゃない)

顔を見ない方法は?
(同じ職場なんだからあるわけないじゃん)

会話しなくて済む方法は?
(それは無理でしょう⁈あっ、近寄らなければいいんじゃないの)

そうよ。
今日乗り切れば明日は定休日…

なんとかなるでしょう。

安易な答えが出ていざ出勤してみれば、
店長がいつもの上下ブラックな格好をして既に待ち構えていた。

朝からなんなんだ?
< 20 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop