現場系男子にご用心!?
ずっと気になっていた事だ。
いつ、どこで、私を好きだと思ったのか。
こんなに女らしくない女なのに、どうして?
岡田さんは少し考えるような表情をしたあとに話し始めた。
「最初は、男だけの職場で一人研磨している女の人が珍しいな、と思っただけ。だけど、毎週行くうちにだんだんと気になっていったんだ。里緒奈は気付いていないだろうけど、部品を研磨し終わるたびに、安堵するように少し笑みを浮かべるんだよね、知ってた?」
「え?そ、そうなの!?」
「あはは、気付いてなかったか。研磨し終わると、少し口角を上げて部品をじっと確認しているんだよね。「上手く削れたぞ、綺麗に出来たぞ」って声が聞こえそうなくらい。その時の笑みがやけに可愛くてさ。保護メガネしていてもとても美しく見えたんだ。そこからだよ、ずっと気になって、それで知らない間に好きになってたんだ」
・・・ああ、そうだ。
研磨機を使っている時はとても神経を使うから、研磨し終わった後は必ず一息入れる。
その時に私は軽い休憩がてら、必ず部品を隅々まで確認するんだけれど、いつも部品を見ながら思うんだ。
私、よくここまで削れるようになったなあ、って。
よく頑張ったなあって。
ひとり、現場を希望して叶うまでに5年。
そこから2年かけて先輩達に厳しく鍛えてもらって。
その成果がようやくこの部品に表れている。
それがとても嬉しくて。
でもまさかそれが顔に出ていたなんて。
しかも岡田さんに見られていたなんて。
いつ、どこで、私を好きだと思ったのか。
こんなに女らしくない女なのに、どうして?
岡田さんは少し考えるような表情をしたあとに話し始めた。
「最初は、男だけの職場で一人研磨している女の人が珍しいな、と思っただけ。だけど、毎週行くうちにだんだんと気になっていったんだ。里緒奈は気付いていないだろうけど、部品を研磨し終わるたびに、安堵するように少し笑みを浮かべるんだよね、知ってた?」
「え?そ、そうなの!?」
「あはは、気付いてなかったか。研磨し終わると、少し口角を上げて部品をじっと確認しているんだよね。「上手く削れたぞ、綺麗に出来たぞ」って声が聞こえそうなくらい。その時の笑みがやけに可愛くてさ。保護メガネしていてもとても美しく見えたんだ。そこからだよ、ずっと気になって、それで知らない間に好きになってたんだ」
・・・ああ、そうだ。
研磨機を使っている時はとても神経を使うから、研磨し終わった後は必ず一息入れる。
その時に私は軽い休憩がてら、必ず部品を隅々まで確認するんだけれど、いつも部品を見ながら思うんだ。
私、よくここまで削れるようになったなあ、って。
よく頑張ったなあって。
ひとり、現場を希望して叶うまでに5年。
そこから2年かけて先輩達に厳しく鍛えてもらって。
その成果がようやくこの部品に表れている。
それがとても嬉しくて。
でもまさかそれが顔に出ていたなんて。
しかも岡田さんに見られていたなんて。