ドラマチックSボーイ
今日は快晴、
大好きな春の匂いを胸いっぱいに吸い込んで
約束の人物を待った。
「おはよ、舞。」
「お、おはよ…!」
家から出てきた静くんを見て、
急におかしな動悸にかられた。
その正体を理解した私は心の中で抑える。
違う…デートじゃないから!!
なぜこんな気分になってしまったのだろう。
今まで静くんがいてもドキドキなんかしなかったのに…。
いや、静くんが今日はまた一段とカッコイイからか。
目の前にいる静くんは私服もかなりキマっていた。
「舞、ちょー変な顔してるんだけど。」
「はっ?!」
やば、1人で自問自答してた…。