星の砂 **海と空の秘密**


「おい、海斗!そろそろ行くぞ!」


そう空くんが叫ぶと、海斗は聞こえているんだかいないんだか、ちょっとしてから海から上がってきた。

びしょ濡れの海斗を見て、今日の昼間のホース事件を思い出した。


私と雫も立ち上がり、お尻の砂をはらった。



「じゃ、雫帰るね!ここみは、どうすんの?」


「え、私?私は勝連さんとこに…。」



言いかけて気付いた。


勝連さんとこにお泊りってことは、空くんと海斗のとこにお泊り…!?

空くんはいいとして、あいつも!?


やだやだやだやだ!!!!



「ここみ、どしたの?」



真っ青な私を見て、雫が不思議そうに尋ねた。



「ななな、何でもないっ!!」



すると、雫はニヤニヤして言った。



「空か海斗に、襲われないようにね♪」


「だっ!誰が…!!」



と言いかけて、海斗がボソッと放った一言を私は聞き逃さなかった。



「誰がコイツなんか襲うかよ。」




こーーーいーーーつーーー!!!???



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