星の砂 **海と空の秘密**


「雫もね、昨日空と付き合うことになったの!!」


「え…?」



耳を疑った。


まさか。

だって、昨日って私に告白した日…?



「何で驚いてんの?」


「えっ!?い、いや!偶然過ぎてビックリしちゃったぁ!あ、あはは!おめでとう!」


「雫もビックリだよぉ~!ここみは、やっぱり海斗に告られた?」


「あ、うん…」


「雫はねー、昨日の夜に電話かけて告ったんだぁ!そしたらね、いいよって!」


「そっか。良かったね!」



表では笑顔を見せて雫を祝福したが、内面は不安でいっぱいだった。



空はそんなに軽い人なの?


もし、私にフラれてヤケクソで雫と付き合ったとしたら…。

空を本気で好きな雫はどうなる?


そうだとしたら、私は空を許さない。




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