Blue Moon



ネオの語る物語は、時に私をハラハラさせ、ドキドキさせた。


次から次に出てくる好奇心が光の粒になって、宙を舞う。



「それで…!?
そのあと、どうなったの!?」


「なんとか逃げ切ることができた」



外の世界は、美しいものばかりじゃない、けれど時には感動するほどのものに出会える、ということを教えてくれた。



「私も、ネオと同じ景色が見られるかしら」


「どうして俺と同じ…?」


「だって、ネオの見ている景色は、とてもキラキラしてる」


「そんなことないと、思うけど。

俺の仕事は綺麗じゃない」



それも、聞かせてくれた。



彼は、所謂賊、なのだと。


裏の世界を生業としているらしい。






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