my sweet love 〜extra〜



暫くして音を立てた体温計は
7度8分を叩き出した


「うわ、結構あるね
体しんどくない?」


「全くわかんなかった…」


「ご飯食べれそうだったら
食べて、今日は早く寝よう」


「ごめんね…」


「なんで謝るの?
二人で暮らし始めてから慣れないこと
たくさんやってくれてありがとう。
休憩も入れないで
頑張ってくれてたの知ってるから。
少しは休まないと。ね?」


「ありがとう」


「じゃあ、いただきます」




病は気から。
その言葉は本当かもしれない


自分の体温を自覚してみると
体のだるさに気づいて
食欲もないことに気づく



でも荘に心配させまいと
頑張って食べ始めた






< 14 / 221 >

この作品をシェア

pagetop