my sweet love 〜extra〜
暫くして音を立てた体温計は
7度8分を叩き出した
「うわ、結構あるね
体しんどくない?」
「全くわかんなかった…」
「ご飯食べれそうだったら
食べて、今日は早く寝よう」
「ごめんね…」
「なんで謝るの?
二人で暮らし始めてから慣れないこと
たくさんやってくれてありがとう。
休憩も入れないで
頑張ってくれてたの知ってるから。
少しは休まないと。ね?」
「ありがとう」
「じゃあ、いただきます」
病は気から。
その言葉は本当かもしれない
自分の体温を自覚してみると
体のだるさに気づいて
食欲もないことに気づく
でも荘に心配させまいと
頑張って食べ始めた