my sweet love 〜extra〜


久しぶりに見る覇瑠のすこし落ち着いた
安堵したような微笑み。


「それでね?
悠や俺らにも相談できないことが
他にあるんじゃないかなって思うんだけど
それは俺の考えすぎかな?」


「ぃや…」


「もし嫌じゃなければ
荘の代わりはできないかもしれないけど
話を聞くことくらいは出来るかなって。

もし…もしね?
どうしても話しにくいとかがあるなら
心の方に詳しい先生がいてね
女性でとても頼りになる先生なんだ。
その先生に聞いてもらうことも考えてる

これは決して覇瑠を見捨ててるわけじゃない
頼りたくても頼れない
辛い気持ちを抱えてるままの覇瑠を
何もできずにそばで見てるのって
かなり辛いんだ…大切な仲間だから。」


「ぁりがとぅ……
実はね…お母さんが入院したんだって」


「え?覇瑠のお母さんが⁉︎」


「うん…荘が倒れる3日くらい前に…
肺炎だったんだけど
すこし重かったみたいで
お父さんから連絡が来て
心配はいらないし移したら可哀想だから
くるなって言われてて…
でも肺炎って馬鹿にできないし…
不安で不安で…荘も入院して…
私の大切な人が一気に
バタバタって倒れて行っちゃって
一人ぼっちになっちゃった感覚で…」


しゃくりあげながら
必死に言葉を紡ぐ覇瑠をみて
大きな不安の渦に一人残していたことを
本気で後悔の念が生まれる…


「そっか不安だったね
一人にしてごめんね
二人ともきっと大丈夫だから。
荘も大丈夫だし。覇瑠のお母さんの件
覇瑠のお父さんに連絡してみない?

荘が倒れる3日くらいまえなら
もうそろそろ1週間経つし
肺炎も快方に向かってると思うんだ」

「一緒に…居てほしぃ…」


「ああ。勿論だよ」







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