アイドルとわたし

はい、誓います







撮影の日。





「宮川智哉さん入りまーす!」





「よろしくお願いします!」






ばっちり仕事モードの智哉くんがスタジオ入りした。





「真央、あんまり緊張しないで、いつも通りね」





「よろしくお願いします…」





なんだかいつもと違う雰囲気だから緊張しちゃうよ…





この前メイクさんが言っていた通りだ。





あたしが思ってるよりずっとすごい。





あり得ないくらいのオーラ。




周りを惹きつけるような輝き。





吸い込まれてしまいそうな瞳。






これが、日本を代表する人の輝きなんだ…






「じゃあ始めていきまーす!




2人共いつも見たいに自然体で!」






カメラマンの声で撮影がスタート。





いつも通りなんて言われても無理だよ…!






無理矢理笑おうとするあたしの顔は鏡を見なくても分かるほどひどい。





手足は震え、立っているのもやっと。





あたし、かなり足引っ張ってるよね。







そんな時





「真央、こっち向いて」





観念した智哉くんがあたしの名前を呼んだ。





「好きだよ」






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