私的日常記録


「あ、レミちゃん待って!そっちじゃないよ?」


「え、スーパーこっちだけど……」




ついに暑さで殺られちゃったんですかね、歩き出すと同時に掴まれた右手を払う。


勝手に手繋いどいて照れてるなよボケ



てか熱中症とか洒落にならない。


私何も悪くないけど、ここでこの変態が倒れたら私が悪者になる気がする。絶対倒れるなよ?




そこから動くな動いたら2度と目を合わせない、と言うとまぁ素直に直立不動で動きを止める松田君(あ、松田君って言ったの久しぶりだな)


気持ち悪い行動起こしたら次からこの手を使おう。






「はい。」


「ありがとう……水?」


「スポドリ。私悪者になりたくないから。」


「っ!レミちゃんのデレが止まらなくてもう気絶しそうだよ」


「だから!気絶されたら困るから持ってきたの!」





砂漠に置き去りにされ水分を欲していたそうなんしゃのごとく、ただのスポーツドリンクをキラキラと目で見つめる変態


いや、ただの普通の一般的なスポドリだからねソレ?


それ飲んだらレベルアップとか無いよ?


体力は回復させられるだろうけど。




「それ、持ち帰っていいから。じゃあね、倒れるなら私がいないところでよろしく」




松田君は炎天下の中、やはり暑かったらしく勢いよくコップに注がれた水分を飲み干し、更にコップを見て不振な行動をしている。



あのコップもう使いたくないからあげる事にしたのはシークレットで。




「あ、待ってレミちゃん!」


「またか!」




やっと蕎麦を買いに行けると歩き出すとまた手を掴まれる。


だから照れるな。



あと、もうお母様が買いにいった方が蕎麦に早く辿り着けると思います。


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