【更新中】花の名
ミムラス -笑顔をみせて-
翌日。

昨夜は店の手伝いが終わったあと、本の続きを読んですっかり夜更かししてしまった。
眼の下のクマがひどいから、また瑞穂にやんややんや言われるんだろうな……。
そう思いつつ教室の扉を開くと。

急に女子たちがピタっとおしゃべりをやめ、こちらに奇妙な視線を送ってくる。

「……?」

私が彼女たちの話のネタになることなんて殆どないし、そうならないようにおとなしくすごしてきたはずなのに、一体なにが……?

そう訝しがっていると、瑞穂がこっそり耳打ちしてくれた。
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