【更新中】花の名
「どうやら昨日新居君が初めて自分から声をかけたのが花梨だったらしいよ。花梨、もともと新居君と友達だったの? もう、水臭いなあ。早くいってくれればいいのに! そしたら私も大谷君とお近付きになれるかも……!? ってか、か、彼女になれるかも……!?」

「みーずーほー。ストップストップー。私はあんなキラキラした人とは一切交流がないし、昨日話しかけられたのも何でなのかはまったくわかんないよ。あの人たちが北際ドームでコンサートしたときに花を届けた事はあるけど、本人に会ったわけじゃあないし」

そう、私は届けただけであって、あの日あったのはあの親切な小豆さんだけ。
それ以外の人とは一切会話もせずに配達を終えた。

「だから、正直こんな形で注目されるのはいやなんだよ……私はただ安寧な学校生活を送りたいだけなのに」
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