[短篇集]きみが忘れたむらさきへ。
夏休み返上して毎日勉強ばかりしてさ、それで受けた推薦資格試験、落ちちゃったんだよ。
一般で受験する事なんて想定してなかった。
というか、推薦が駄目だったらもう終わりだと思ってた。
今だって思ってる。
だからこうして逃避行に及んだんだ。
逃げたくて、現実から。
戻りたくなくて、現実に。
どこか異次元のように感じる空間に来たかったんだ。
1人じゃ怖いから、2人で。
メニュー