[短篇集]きみが忘れたむらさきへ。
吹いて、飛んで、羽ばたいて。




『吹いて、飛んで、羽ばたいて。』


僕らの背中に羽があったのなら

あの青に焦がれるままに、羽ばたいて

誰も知らない場所に辿りついて

手探りで、もがきながら、

沈めたのかもしれないのに

どうせ夢で終わってしまうから

僕らはもう一度、眠ることにした。


【墜落飛行】


【沈没飛行】


【無力飛行】


(目が覚めたら、きみを知るためのキスをしよう)

(20161204)


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