アバターの恋
警視庁
警視庁、警視総監室で磯山は、一度食事を馳走になった事がある赤松警視総監と今村刑事部長に向かって必死に話している。

「この資料を見てください、石井刑事は、白鳥由香を守るために中渕を射殺したのです。正当な警察活動です。石井刑事が射殺しなければ長官を洗脳して日本は大変な事になっていました。なぜ救世主を監獄に入れるのですか!」

磯谷は、総監に食らいついた。

「私もそう思うが、中渕が犯人だと言う証拠が一切ない、あれば石井はすぐにでも釈放される。防犯カメラには中渕を一方的に撃ったようにしかみえない。松久長官も精神病を患いまともに話ができない、マインドコントロールにかかった者は、総て喋ることができない。磯山先生、そちらの方は回復しないのですか?」

「中渕は本当に頭がいい、ある一定の言葉か信号が途絶えれば黙秘するように脳に埋め込まれています。今、東大病院で解除する方法を探してますが、今のところ何も進展がありません」

「共犯がいると思われるが、中渕の身辺からは何も出てこないどころか、家にはパソコン、電話すらなかった。」

赤松総監が腕を組んでる。
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