傷つけたくない 抱きしめたい
「やっぱり照れてる! 美冬に見られると緊張しちゃうの?」
梨花ちゃんがからかうように言う。
雪夜くんはしばらく窓の外に顔を向けていたけれど、ゆっくりと振り向いた。
目が合って、またどきっとする。
予想とはちがって、雪夜くんの瞳には私を嫌がるような色は浮かんでいないようだった。
「……そうだよ」
薄い唇から、ぽつりと言葉がこぼれる。
「お前に見られると……緊張して、失敗するかもしれないから、だから、見に来るな」
耳の奥でどくっと大きく脈うつ音がした。
心臓が今にも破裂してしまいそうだ。
どういう意味で、雪夜くんはこんなことを私に言うんだろう。
気になって気になって、知りたくて、でも、言葉は出てこない。
ただ雪夜くんのまっすぐな視線を受けて、同じように見つめ返すことしかできない。
「……きゃー!」
突然、梨花ちゃんが叫び声を上げたので、私ははっと我に返った。
声を聞きつけて、「どうした?」と嵐くんが驚いた顔でやってくる。
「雪夜が、雪夜がね! 美冬にすごいツンデレ発言!」
「はあ?」
嵐くんが首をかしげて雪夜くんを見る。
「美冬に見られたら緊張して失敗しちゃうから、ライブ見に来るなって!」
「……マジかよ」
嵐くんは呆気に取られた表情でまじまじと雪夜くんを見て、
「お前、本当にそんなこと言ったの?」
「……まあな」
梨花ちゃんがからかうように言う。
雪夜くんはしばらく窓の外に顔を向けていたけれど、ゆっくりと振り向いた。
目が合って、またどきっとする。
予想とはちがって、雪夜くんの瞳には私を嫌がるような色は浮かんでいないようだった。
「……そうだよ」
薄い唇から、ぽつりと言葉がこぼれる。
「お前に見られると……緊張して、失敗するかもしれないから、だから、見に来るな」
耳の奥でどくっと大きく脈うつ音がした。
心臓が今にも破裂してしまいそうだ。
どういう意味で、雪夜くんはこんなことを私に言うんだろう。
気になって気になって、知りたくて、でも、言葉は出てこない。
ただ雪夜くんのまっすぐな視線を受けて、同じように見つめ返すことしかできない。
「……きゃー!」
突然、梨花ちゃんが叫び声を上げたので、私ははっと我に返った。
声を聞きつけて、「どうした?」と嵐くんが驚いた顔でやってくる。
「雪夜が、雪夜がね! 美冬にすごいツンデレ発言!」
「はあ?」
嵐くんが首をかしげて雪夜くんを見る。
「美冬に見られたら緊張して失敗しちゃうから、ライブ見に来るなって!」
「……マジかよ」
嵐くんは呆気に取られた表情でまじまじと雪夜くんを見て、
「お前、本当にそんなこと言ったの?」
「……まあな」