ただのジャンケンDeath(デス)
座ってわかったのだが、



その妙なイスと台のセットが向かい合っているその間に、モニターのようなものが置いてあった。




突如、そのモニターのようなものが光り、何かの文字が提示された。



その文字をクラス一番の眼鏡をかけた優等生。




竹中 雄が読み上げる。






「え、えっとぉ~?


今、この時代、人が増えすぎました。


ので、数を減らします。



これからこのイスと台とモニターでジャンケンを行ってもらいます?



負けたら死亡します。




………あいこの場合どちらも死亡します。



勝った時のみ生き残ることができます…………。



ジャンケンは一日一回で、三十分以内に行ってください。



それでは頑張ってください。これはただのジャンケンDeath?」







「は?な、何だよそれ」






「意味わかんない」






「え?ジャンケンすんの?」





「負けたら死亡って?」




クラスがざわめきだす。




今、この瞬間、史上最悪のデスゲームが始まったのであった。
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