続・俺と結婚しろよ!
「咲良ちゃん、いいの?」
寝室を片付けていると、なおもゲームを持った慎吾さんが入ってくる。
この人、人の寝室にズカズカと!
なんて言えなかった。
おそらく、慎吾さんにはゲームが全てで、あたしの寝室なんてどうでもいいのだろう。
慎吾さんはゲームをしたまま続ける。
「いいの?
賢一とあんな約束してしまって」
「いいんです!
あたしが勝つに決まってますから!!」
あたしはそう言って、段ボールを持つ。
段ボールは思いのほか重くて、思わず尻もちをついた。
「ほらほら。
女の子はそんな重いの持っちゃいけないよ」
慎吾さんはようやくゲームを仕舞い、段ボールを運んでくれる。
「ありがとうございます」
そう言いながら、腑に落ちない。
引っ越し業者に頼んでいれば、こんなことにならなかったのに。