続・俺と結婚しろよ!
森井さんはほう……と笑ってあたしを見る。
すごく嫌な笑みで、この場から逃げ出したくなった。
「前川と咲良がな……」
そして森井さんは、あり得ないことを口走った。
「これは咲良が蒔いた種だ。
コラボ曲がFの新曲に勝てなかったら、玄と別れろ」
「え!?」
「それが嫌なら、Fに勝て」
あり得ない。
なんでそうなるの?
普通に考えて、勝てるわけないじゃん。
嫌だよ、賢ちゃんと別れるなんて。
少し離れ離れになっただけで、寂しくて死にそうなのに。
それに、少し会えるだけで、何だって頑張れそうなのに。
胸が痛い。
あたしは、全身で震えていた。
森井さんは冷たい笑顔を浮かべたまま、部屋から出ていった。
そして、恐ろしい沈黙があたしたちを襲った。