続・俺と結婚しろよ!
「一位とか、やべぇな」
森井さんが去ったあと、悠真がぽかーんとして言う。
「しかも、テレビ番組も当て振りじゃない」
大輝も呆然としている。
それもそのはず。
あたしたちはまだ、デビューしたばかり。
インディーズの時代は大変で。
全然有名になれなくて。
苦労してようやく到達した、プロの門。
そこをくぐったら、一気に一位まで上ってしまったのだ。
「そういえば、Fもいきなり一位を取ったよな」
悠真がぽつりと言う。
「あいつらは高校生の時に、すでにこの気分を味わっていたんだ」
そうだった。
Fはデビュー曲で、いきなり一位に躍り出た。
そして、しばらく一位をキープしていた。
どこに行ってもFの曲。
それほど人気だった。
そんなすごいFの賢ちゃん。
この業界では、やっぱり大先輩だ。