続・俺と結婚しろよ!
夏フェスの練習をして、テレビ番組のリハーサルをして。
練習を終えたのは、夜十時に差しかかるところだった。
危険だからとマネージャーの村木さんに送ってもらって、賢ちゃんの、いや、あたしの新居に着いたのが、十一時前。
部屋はやっぱり暗くて。
あたしが家を出た時と何一つ変わっていない。
今日も賢ちゃんは帰ってきていないんだ。
今まで散々、賢ちゃんを罵ってきた。
暇だとか、練習しろとか。
だけど、あたしの八つ当たりなんて馬鹿馬鹿しく思えるほど、賢ちゃんは練習している。
そんな賢ちゃんを、心の底から応援している。
あたしは部屋の電気をつけ、誰もいないリビングのソファーに座る。
いつもならここに賢ちゃんがいて、一緒に笑い合って。
あの、何でもない時間が、すごく幸せだったと思った。