続・俺と結婚しろよ!
車は一時間強高速を走り、山間の街で高速を降りる。
なんだか懐かしい風景を横目に、車は目的地へとゆっくり向かう。
ここに来るのは、小学四年生以来だ。
再び、この街に来ることがあるなんて。
「あっ!あの交差点知ってる!!」
「あの公園、いつも遊んでいた!」
昔の思い出が蘇る。
あの交差点、いつも賢ちゃんと登校していた。
あの公園で上級生にいじめられて、賢ちゃんが助けてくれたんだ。
あたしの思い出の中に、こんなにも賢ちゃんがいたなんて。
この場所にくると、あの頃に戻ったようだった。
そして車は見慣れた通りに入り……
かつてあたしが住んでいたマンションの前を通り……
記憶の中にある、賢ちゃん家の洋食屋の駐車場に停まる。
ドキドキ……
あたしの鼓動は最高潮を迎え、賢ちゃんはいつものように、助手席のドアを開けた。