続・俺と結婚しろよ!
「咲良……」
賢ちゃんが静かにあたしを呼んだ。
「何回も、何十回も言ってることだけど……」
胸が痛い。
壊れてしまうほど。
「俺と結婚してくれ」
賢ちゃんは優しい瞳で、まっすぐにあたしを見た。
「絶対大切にするから。
退屈させねぇから。
だから、二人でずっと笑って暮らそう?」
そう言って……
賢ちゃんは小さい箱を取り出した。
『Harry Winston』と書かれている。
ドキン……
胸が大きく音を立てた。
あたしは手を伸ばし……
そっとそれを開く。
箱の中には、キラキラと輝くダイヤモンドの指輪。
それを見たら、涙が出た。
ダイヤモンドが、こんなに綺麗だとは思わなかった。
そして、こんなに愛しいと思わなかった。
賢ちゃんはあたしの薬指に、そっと指輪を嵌めてくれた。
その温かな光に、賢ちゃんに対する愛しさに、涙が止まらなかった。