続・俺と結婚しろよ!
「多恵さん、あたしみたいなちんちくりんになると、絶対後悔しますよ?」
そう言ったあたしを、多恵さんは少し悲しげに見る。
そして、ゆっくり口を開いた。
「女優ってさ、お芝居で色んなシーンを演じないといけない。
慎吾も分かってるけど、やっぱり傷ついてる」
そっか……
そうだよね。
多恵さんみたいな実力派女優は、キスシーンやベッドシーンなんかもやらないといけないんだから。
もし賢ちゃんがそんなことをしたら……
想像するだけで辛い。
嫉妬深いあたしは、狂ってしまいそうだ。
「あたしも、可愛い恋愛の歌を歌いたかったな。
そうしたら、慎吾も喜んでくれるのに」
そうなんだ。
悩みなんてなさそうな多恵さんなのに、あたしとは別の悩みを抱えているんだ。
あたしはsoleilにいられて幸せだと思わなきゃ。
好きな曲を、好きなように歌うことが出来て。