黒も白も
「さぁ、あっちの有翼種に掴まらないように今のうちに行くぞ!」

抱き方が変わった。

否応なく横に抱えられ、身体に押し付けられて前は見えない。どう飛んでいるのかわからないくらい身体が揺れている。

さっきのあの人の姿が脳裏に浮かぶ。


随分変わってしまっていた。
でも、だからってあたし、ひと目で分からなかったなんて。。

冴えた瞳をしていた。

この夜の空気よりも冷たそうな。。

キィィンーーー、、



剣のぶつかる音が微かに耳に届いてきた。


始まったーー、、





白も黒も、黒も白も、、


入り混じっての戦いが。
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