私のおにいちゃん
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山につくと、土を深く掘った。
*霧夜*
『本当にいいのか?
俺たちは犯罪を犯したんだぞ?
死体遺棄に…』
*零斗*
『俺らはまだ10歳。
それに、
そんな話、キラの前ではしないでくれ。』
*霧夜*
『悪い。』
*キラ*
『おにい、ちゃん、ごめん、な、さい。
でも、ね、キラは、おにいちゃん、が、
大好き、なの。
殺しちゃいたいほど、大好きなの。』
*零斗*
『キラ・・・』
キラは不気味なほど愛らしく笑った。
人見知りのキラが、
今まで俺としか話さなかったのは
こういうことなのだろうか。
[殺したいほど好き]
それは、キラにとって特別な意味。