私のおにいちゃん
キラは不登校を続け、勉強は俺が教えた。
俺が中学を卒業すると、
おばさんは俺をマンションに
仕送りで住まわせ、キラを
『俺のマンションに泊まりに来た妹』
という名目で追いやった。
でも、その方が良かったのかもしれない。
完全に俺たちと離れて暮らす方が。
それに、霧夜の家も近い。
*零斗*
「今日も、
兄ちゃんが勉強教えてやるからな。」
*キラ*
「うん!
キラね、おにいちゃん、に教えてもらう、方、が上、手に、できるの。
それに、キラが、学校に行ってる間に、
おにいちゃんが、もし、他の、お姉さんと一緒に、いたら、やだ、もん。」