私のおにいちゃん
元々防弾ガラスだったおかげで、
開けられないようにさえすれば、
外へ出ることは不可能だ。
逃走できないように、何もしないように。
俺だって、こんなことはしたくない。
キラには普通に外へ出て遊んでほしい。
学校に行ってほしい。
だが、それは叶わぬ夢だった。
キラの目は二度と戻らないだろう。
あの、感情のない死んだ目が、
無垢な子供の目に戻ることは。
*霧夜*
「キラちゃん、今日も俺とゼロが勉強
教えてやるからな。」
*キラ*
「うん。」
ここ最近、
キラは勉強を嫌がらずやるようになった。