私のおにいちゃん
そうしないと、逃走するかもしれない。
*零斗*
「霧夜、来たか。」
*霧夜*
「あぁ。相変わらず暗すぎだろこの家。
キラちゃんはどうだ?」
*零斗*
「大丈夫。
ここ一ヶ月は何も起こしていない。」
俺がマンションに暮らしてすぐ、
俺はバイトを始めた。
仕送りは最低限のもので、高校へ行く
費用は、ほとんど自分で稼いだ。
その事もあり、
高校の勉強があまり進まず
友達に教えてもらったのだが、
その友達というのが女性で
キラは嫉妬し、大変な目に遭った。
それ以来、
ここには霧夜以外誰もいれていないし、
ドアには特別にデジタルドアロックを
内側へつけて、窓は開けられないよう
細工をした。