私のおにいちゃん


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*霧夜*
『おい!これは、お前の妹が?

すぐ警察に知らせないと!!

お前もキラちゃんに
殺されるかもしれねぇぞ!!』




*零斗*
『キラは
俺を殺すような子じゃない。

それよりも父さんと母さんを・・・』




霧夜(きりや)は説明をしなくても次に




言おうとしたことが分かったらしい。




静かにうなずいて、




やるべき行動をとった。




霧夜が来る前に死体は台車にのせておき、




クーラーを冷房にした。




霧夜と俺でキラが着ている血まみれの服を




着替えさせ、親の死体を夜に運んだ。




10歳の少年二人が、




成人した男女を運ぶのは難しい。


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