私のおにいちゃん
キラは俺の背中の上でずっと寝ていた。
*零斗*
「キラ、起きたか?」
*キラ*
「おにい、ちゃん?」
目をこすっているのが見えた。
*零斗*
「ここが話してた廃校だよ。」
*キラ*
「こ、こ?いい、ところ、だね。
おにい、ちゃん。」
キラはそう言うと、俺の背中から降りて、
自分で歩きだした。
*キラ*
「今日、寝る、場所は?」
*零斗*
「保健室、かな。」
保健室にはベッドの骨組みがある。
俺の持ってきた毛布やなんやらで
なんとかなるだろう。