セシル ~恋する木星~


「うん。西野さん、わたしに気があったみたいって、北大路さんに聞いたことがあるの」

「あら、惜しいことしたわね」

「ちょっとね」

「でもまぁ、それはもう完全に妄想の世界よね」

「はははっ、そうよね」

「セシル、可笑しい」

「相変わらずよね。……あ、もうこんな時間。そろそろ幼稚園のお迎えだわ」



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