セシル ~恋する木星~


「ありがとう。わたし、このタルト生地とカスタードがたまらなく好きなの」

「ふふふ……」

「何か可笑しかった?」

「いや、ほんとに美味しそうに食べるから、可愛いなと思って」

「だって、ほんとに美味しいんだもん」

「その笑顔がまた見られて、うれしいよ」

「今日って、用事がなくなったの?」

「うん。一日フリーになっちゃって」

「そうだったんだ。で、なんでわたしを誘ってくれたの?」



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